新たな発想とプロトタイプを通じて、コンテンツや出来事を生むことにつなげていく。彼らに、今後目指すところを訊いてみた。
横山:個人的には開発をやりたいというのはあります。僕は大学ではもともと建築を学んでいたんですが、そこでWebをやるようになったきっかけというのが、自分でちょっとしたサービスみたいなものを作ったからなんです。こういうものがあったらいいなと思って、自分でプログラムを勉強して掲示板の仕組みみたいなものを作ったんですが、フリー配布でいい感じに広まって、それがすごく楽しくて。誰かの役に立って、尚且つ広まっていく。その感覚をまたちょっと味わいたいという思いがあります。
今、スタッフにも恵まれているので、ひとりでやっていたときより確実にいいものが作れるだろうなと。ROBOTはサービスをつくることはあまりないので、ソリューション開発的なことはぜひやってみたいですね。
部署としては、やっぱりROBOTならではのデジタル領域での表現を突き詰めていくという点ですよね。これからもいろいろな人と連携を取りながら、面白いことにチャレンジしていきたいですね。
松井:サービスもやっていきたいですし、個人的にもいろいろやりたいことがあるんですが、まずはROBOTのデジタル・クリエイティブ部という部署をもっとたくさんの方に知ってもらいたいですね。
この間の『digital demo day』は関係者向けに設けてたのですが、今後も自分たちが発信していく場を定期的に企画して行ければと思っています。それが最終的に形になって、サービスにも繋がっていけばと。
デジタル・クリエイティブ部は横山の下、集団でみんなして動かしている部なので、チームの力が強み。なので、これからもいろいろな方と連携してその強みを発揮していきたいです。
田中:野球でたとえるなら、走攻守できるのがデジタル・クリエイティブだと思うんです。どこのポジションにも機能するイメージがあって。時に守ったり、時に攻めたりできる魅力があります。
ROBOTは、何十年も愛される映画も、1秒で心奪われるアートワークも、15秒で熱を伝える映像作品も生み出す力強い場所。同じ環境の中でも、企画や制作をする上でチーム編成は毎回変わります。いろいろな時間と労力の使い方があることに気付かされる。
画面から伝わる感動を、通信を介した体験にするとか。ボトムアップのものづくりに尽力できたらと考えています。
横山:ほかの部署との連携ももちろん密にやってくと思いますし、そういった中でROBOTとしてのデジタル領域でのアウトプットができるようにしていきたいと思います。
それがお客さんから見たときにROBOTにお願いする理由のひとつになっていればいいなと思いますね。提案はこれからも変わらずにやっていきたいです。
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今、何が求められ、必要とされているのかを見極め、さまざまな人と組みながら、新たな領域のコンテンツを組み上げ、デジタルの新時代も組み立てていく組。それが<横山組>ことROBOTのデジタル・クリエイティブチーム。その取り組みも、組自体もさらに広がるばかりだ。
プロトタイプ展示会『digital demo day』の様子
ウェブアプリ、スマホアプリ、デジタルサイネージ、マルチディスプレイ、VRアプリなど
試作デモや事例を計10点展示して、TVCM、映画、CG、アニメーションなどをつくる広範囲の分野のチームと対話の場を設けた。
Text: 渡辺 水央 / Photo: 石井 健(ポートレート)
掲載日 : 2016.11.25
Text: 渡辺 水央 / Photo: 石井 健(ポートレート)