今回は、デジタル・クリエイティブ部長の横山太志と、彼を支えるメンバーであり、
新たな取り組みである〈開発チーム〉のディレクターである松井勇樹と田中朝子に話を聞きました。
プロフィール
写真中央 横山 太志(よこやま たいし)
宮崎県出身。2001年、ROBOT入社。2010年よりデジタル・クリエイティブ部部長。
写真右 松井 勇樹(まつい ゆうき)
愛知県出身。2003年、ROBOT入社。ウェブを中心とした広告やキャンペーンのディレクション・プランニング・制作を行う。
写真左 田中 朝子(たなか ともこ)
福岡県出身。2008年、ROBOT入社。モバイルや通信を軸にした企画・ディレクションを担当。広告・展示・サービス開発を担当。
さまざまなウェブサイトの制作だけではなく、デジタルを使ったコミュニケーションやソリューションも提案しているデジタル・クリエイティブ部。まずは部長である横山太志に部の成り立ちについて聞いてみた。
横山:僕がROBOTに入ったのは2001年ですが、部の成り立ちはそれより前ですね。企画開発部(*注1)という部署の中にデシタルクリエイティブ開発室を置いてこの領域を手掛けるようになったのが1996年。その当時はまだウェブもあまり一般的ではなく、CD-ROMを使った販促ツールの企画制作などを手掛けていました。そこからDCR(デジタル・クリエイティブ・ルーム)、DCD(デジタル・クリエイティブ・ディビジョン)、ウェブ・コミュニケーション部、ウェブ・クリエティブ部と名前が変わって。ウェブ制作が中心だった時代から、もはやウェブだけじゃないという時代になり、また”デジタル”という呼称に戻って今のデジタル・クリエイティブ部という名称になりました。
(*注1)企画開発部:
CMとグラフィックの制作プロダクションとして創業したROBOTが、新規事業およびコンテンツの企画開発を目的に1989年に設立した部。デジタル・クリエイティブ部のほか、映画部、キャラクター・アニメーション部、インタラクティブ・コンテンツ部などもこの部門から生まれた。
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部署名さながらに進化し続け、また成長し続けているのが現在のデジタル・クリエイティブ部だ。
横山:ウェブサイトにしてもその時々で望まれるものが変わってきていますね。たとえば昔は、短期的な派手なサイトが望まれている時代もありましたが、今は長期的で堅実なサイトが望まれているというような流れもあります。昔はFlashを使って、花火的な面白い動きが演出として求められることが多かったんですけど、今は情報がちゃんと整理されていて、じっくり使えるサイトのほうのニーズが高まっています。
さらにデバイスの進化で求められるものも変わってきていて、アプリやサイネージも主流になってきている。その中でうちの部が取り扱うのはデジタル全般で、軸にあるのはその中でコンテンツやソリューションを提供していくことだと思ってます。ウェブが最適な場合はウェブを使うこともありますし、サイネージを使って何かインタラクティブなことができるのならそちらを使う場合もある。その中で最適なものを選んでいくやり方ですね。
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多様性があって間口が広いのが、今のデジタル分野。選択肢がさまざまにある中で、”何をどう選んで、何をどうつくるのか”が大切になってくるところでもある。そこにおいての強みが、デジタル・クリエイティブ部がウェブ会社のウェブチームではなく、ROBOTというエンターテインメント全般を扱う会社のチームだということだ。
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横山:そこはすごくプラスになっているなと思います。
ウェブ専門でやっていたら、見方や考え方が狭くなってしまう部分も出てきてしまうかもしれない。デジタルまわりは技術と一緒に変化していくものですし、回線のスピードが早くなったことで映像を扱うのも普通になってきていて、映像自体へのニーズも変化してきている。そこにおいてもうちは、いろいろとノウハウやコンテンツがあるので、他社とは違うことができますし、強みですね。